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読んで韓国語を学ぶ

読むことは、韓国語の勉強法の中でいちばん証拠の厚い手段で、日本語話者には漢字語の分だけ有利です。単語と読む速さが伸びるのは「知らない単語が少ない、自分で選んだ話を、辞書を引かずに量を読む」形で、教科書の精読ではありません。読みものは1ページの知らない単語の数で選び、辞書を引かずに最後まで読みます。

根拠

  • 多読の効果は「中程度」です。Nakanishi 2015が34の研究・3,942人を合わせた結果です。Jeon & Day 2016が71の標本・5,919人を合わせた別の分析では、子どもより大人、紙よりWeb上の物語で効果が大きく出ています。大人が画面で物語を読む形は、効果が出やすい側にあります。
  • 読んで拾える単語は、出てきた単語の9〜18%です(24の研究・2,771人の分析)。読むだけですべては残りません。残らない分は、読んだ文を書き留めて読み返すことで補います。
  • 「98%の単語を知っていれば読める」という目安は、Hu & Nation 2000の66人の研究から来ていて、2023年の104人での再現では完全には再現されませんでした。目安であって、法則ではありません。
  • 読んだ後に問いに答えて思い出すほうが、読み返すより長く残ります。Karpicke & Blunt 2011の120人の実験の結果です。

読みものの選び方

  • 1ページに知らない単語が1〜3語。0なら易しすぎ、4〜5語なら難しすぎます(Refoldの目安)。
  • 話として読めるもの。教科書の例文より、始まりと終わりのある短い話です。Refoldの難度の並びでは、レベル別の読みものは「はじめての章立て本」と「日常ドラマ」の間です。
  • 同じ作者、同じシリーズを続けて読むこと。作者は同じ単語と言い回しを繰り返すので、2冊目から急に楽になります。
  • 子ども向けのニュース(어린이동아)と民話のレベル別読本は、r/Koreanのwikiが中級の入口に挙げている読みものです。

読み方

  1. 辞書を引かずに最後まで読みます。日本の多読の三原則(辞書を引かない、分からないところは飛ばす、合わなければやめる)と同じです。
  2. 分からなかった文だけ、日本語の感覚から読み直します。単語の訳を1語ずつ調べるより、その文が日本語ならどう言うかを見て、もう一度韓国語だけで読みます。ロシア語圏で書籍になっているイリヤ・フランクの方式(対訳つきで読み、次に原文だけで読む)と同じ順番です。
  3. 読み終えたら、自分に3つ問います。「なぜ」「次に何が起きるか」のような、考えて答える問いです。
  4. 分からなかった文を、単語ではなく文ごと書き留めます。週末に読み返すだけで足ります。
  5. 同じ話をもう一度。2回目は1回目より速く読めます。音声があれば、聞くだけの回にも使えます。

日本語話者の有利な点

韓国語の単語の多くは漢字語で、日本語の音読みと音が近い語がたくさんあります(音が近い漢字語)。助詞と語尾も日本語と並びが同じなので、助詞・語尾・表現・否定を一度読んでおくと、初見の文でも骨組みが見えます。読む量を増やす近道として、この2つは英語話者にはないものです。

このサイトの読みものは、初級の単語だけで書き、分からない文だけ日本語の感覚から読み直せるようにしています(今日の読みもの)。

参考にした資料