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単語リストを閉じて、1文を読む

カンヨミの学習コンテンツには、初級の単語リストがあります。置いている前提は、読めなかった1文から開くことです。上から順に覚える読み方をすすめない理由は2つ。出る語は文の側で決まること、必要があって引いた語のほうが残ることで、どちらも数えた結果と実験から分かります。

1,869語のうち、過去問に出るのは758語

TOPIK Iの初級の単語リストは1,869語です。第64・第83・第91回の3回分の本文と選択肢に実際に出てきた語は、そのうち758語でした(TOPIK Iの単語の覚え方)。リストの上から順に進むと、3回分のどこにも出なかった1,100語あまりにも、同じ時間を使います。

カンヨミの読みもの28本(186文)には、この758語のうち283語が出てきます。活用した形や助詞の付いた形も、同じ語として数えた数です。1本は6〜7文です。読めなかった文で止まり、その文の語だけを引けば、引く語は試験にも出る語のほうに自然と偏ります。

必要があって引いた語は、残る

LauferとHulstijn(2001)は、知らない語がどれだけ残るかを、その語に関わる深さで説明しました。深さを決めるのは「必要」「探索」「評価」の3つ。自分に必要で、自分で探し、文に合うかを自分で判断した語ほど残る、という考えです。同じ年の2人の実験では、同じ10語を3つの課題で学びました。読んで内容を答える、読んで空欄にその語を書き入れる、その語を使って作文する、の3つです。残った語の数は作文、空欄、読むだけの順でした。課題にかけた時間も違うので、時間の差を含んだ結果です。

1文を先に読み、分からなかった語を自分で引き、その意味が文に当てはまるかを確かめる。この順で引くと、必要と探索と評価の3つがそろいます。リストの上から順に覚えるときの「必要」はリストの側にあって、文の側にはありません。

Refoldのロードマップは、残す文を「知らない語が1つだけの文」に絞るよう書いています。知らない語が3つ以上ある文は、文そのものが分からないので残さない、ともあります。読みものの語釈は、その1つの語を引くためのものです。

リストは、印を付けるために開く

読み方は次の順です。

  1. 今日の読みものを、語釈を開かずに最後まで読みます。
  2. 分からなかった文だけ、語釈を開きます。引くのは1文につき1語か2語です。
  3. 引いた語を単語リストで探して、印を付けます。リストにあれば試験にも出る語で、なければ今日は覚えなくてよい語です。
  4. 読めなかった文は、そのまま残しておきます。翌週に同じ文をもう一度読み、意味が取れるかを確かめます。

覚えたかどうかは、リストの印の数ではなく、残しておいた文がもう一度読めるかで確かめてください。学習コンテンツは、そのために戻ってこられる場所として置いています。

今日の読みものはこちらから読めます(今日の読みもの)。

参考にした資料