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K-POPで韓国語を学ぶ

曲は「歌詞を韓国語で読む→聞く→1行ずつ声を重ねる」の順で使うと、発音とリズムの練習になります。曲だけで韓国語が読めるようにはならず、曲で学ぶ効果を測った研究もありません。それでも、音声と文字が一致した教材としては、ドラマより短くて繰り返しやすい素材です。ただし、語尾と文体、語順、文法は、曲からはほとんど身につきません。

曲でできること

  • 発音とリズム。3〜5秒(1行)を繰り返し聞いて、同時に声を重ねます。通じるかどうかは個々の音より、リズムと抑揚で決まる、という研究をRefoldが引いています。曲はリズムが決まっているので、この練習向きです。
  • 同じ文の繰り返し。サビでは1曲の中で同じ文が何度も出てきます。同じ文に何度も出会う点は、読みものを繰り返し読むのと同じです。
  • 聞き取りの確認。歌詞を見ずに聞いて、聞こえたとおりに書き、歌詞と比べる練習です。

順番

  1. 歌詞を韓国語で読む。使うのは配信アプリの歌詞表示か、公式の歌詞です。知らない単語が多い曲は、読める曲に替えます。
  2. 日本語訳で意味を確かめます。訳を見るのは1回で足り、以後は韓国語の歌詞だけ。
  3. 歌詞を見ながら聞きます。母語の文字を見ながら聞くと音の学習が悪くなる、という実験結果があるので、日本語訳を並べたまま聞かないようにします(Mitterer & McQueen 2009)。
  4. 1行ずつ声を重ねる。速い曲は85%くらいの速さに落として、できたら戻します。
  5. 仕上げは、歌詞を見ずに歌うことです。

曲では身につかないこと

  • 語尾と文体。歌詞は반말と、語尾を落とした形が中心です。해요体・합니다体は曲からは学べません(文体(해요体・합니다体・반말))。
  • 語順。韻と拍に合わせて入れ替わるので、話し言葉の語順の手本にはなりません。
  • 発音の一部。歌うときは母音を伸ばし、発音の変化が話し言葉と違って出ることがあります。
  • 文法。曲から拾える文法は限られていて、文法を順に読むほうが早道です。

好きな曲は続ける動機になりますが、毎日の勉強の中心は読む量です(韓国語の勉強法の選び方)。読みもの1本と曲1曲の組み合わせが、続けやすい形です(今日の読みもの)。

参考にした資料