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韓国語の勉強法の選び方

韓国語の勉強法は、読む量を増やすことを中心に置き、単語カードと会話をその周りに足す形が、研究と実践者の経験の両方で一致しています。RefoldやAJATTのように目標の言語に浸る時間を中心にしたロードマップ、Krashenの「理解できるインプット」、多読の研究、間隔反復の研究を並べて読むと、違いは「いつ話し始めるか」だけで、中心は同じでした。日本語話者が自分の計画に置き換えるときは、その一致している部分を土台に、ロードマップからは段階の順番だけを借ります。

どの流派も一致している点

  1. 結果をいちばん決めるのはインプットの量で、方法の細かさではありません。読んだ量と聞いた量で差がつきます。どの流派もこの点は同じで、違うのは話し始める時期の目盛りだけ。
  2. 読むことがいちばん証拠の厚い手段です。多読の効果を34の研究・3,942人で合わせた分析は「中程度の効果」で、71の標本・5,919人を合わせた分析では、子どもより大人、紙よりWeb上の物語で効果が大きく出ています。
  3. 単語カード(間隔反復)は調味料です。間隔をあけて繰り返すと「意味を思い出せる」知識は伸びる一方、読んで分かる暗黙の知識には効かない、という結果が出ています。カードは、読んで拾えなかった単語を残すために使います。
  4. 話す・書くは後回しでよく、禁止までは要りません。AJATTのように最初の1年以上は話さないと決める流派もありますが、禁止を支持する研究は見つかっていません。話そうとして詰まる経験が自分の穴に気づかせる、というSwain(1985)の考えのほうが、その後の研究では引かれています。

日本語話者に足せること

一般的なロードマップは英語話者向けに書かれていて、韓国語は「もっとも遠い言語」の区分に入っています。日本語話者には当てはまりません。語順は同じ、助詞と語尾の働きは1つずつ重なり、単語の多くを占める漢字語は日本語の音読みから推測できるからです。例は音が近い漢字語にまとめてあります。ロードマップの時間の見積もりはそのまま使わず、段階の順番だけを借りるのが安全です。

始め方

  1. 今の習慣を守ります。すでに続いていること(ドラマ、ラジオ講座、週1回の教室)を先に確保し、新しい方法はその上に1つだけ。続いているものを崩して新しい体系に置き換えると、体系ごと止まります。
  2. 毎日、今読めるものを1本読みます。知らない単語が1ページに1〜3語くらいのものが目安で、辞書を引かずに最後まで読めるものです。教科書の例文より、話として読めるものを選びます。
  3. 読んだ後に自分で3つ問います。「なぜ」「次に何が起きるか」のような、考えて答える問いです。読み返すより思い出そうとするほうが長く残る、という実験結果があります(Karpicke & Blunt 2011、120人)。
  4. 分からなかった文は、単語だけでなく文ごと書き留めます。週末に読み返すだけで足り、カードにするかはそのとき決めれば十分です。
  5. 月に1回、同じ物差しで測ります。TOPIK Iの過去問1回分(聞き取り30問・読解40問)を解いて点を記録し、1か月に1つだけ方法を変えて、点の動きを見ます。変えるものは4週間に1つ。この区切りが続けやすい単位です。

避けること

  • 新しいアプリ、新しいカードの束、毎日の日記を同時に始めること。1つ抜けるとすべて止まります。
  • 単語リストを上から順に覚えること。TOPIK Iの初級の単語1,869語のうち、過去問に実際に出るのは758語です。覚える順番はTOPIK Iの単語の覚え方にまとめています。
  • 日本語字幕でドラマを見て、聞き取りの練習をしたつもりになること。母語の字幕は音の学習を妨げる、という実験結果があります。聞き取りを伸ばす順番に書いています。

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参考にした資料