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字母の名前と順序(자모)

2026年9月27日

ハングルの字母(자모)には、形とは別に韓国語で決まった名前があります。24の基本字母の名前と順番は한글 맞춤법 제4항で決まっていて、辞書もこの順番で並びます。ハングルがいつ誰によって作られたかは、ハングルの歴史(훈민정음)にあります。

子音の名前

14の基本子音には、それぞれ決まった名前があります。

子音の名前
字母手書き名前
ㄱ기역
ㄴ니은
ㄷ디귿
ㄹ리을
ㅁ미음
ㅂ비읍
ㅅ시옷
ㅇ이응
ㅈ지읒
ㅊ치읓
ㅋ키읔
ㅌ티읕
ㅍ피읖
ㅎ히읗

書体:Nanum Pen Script(Naver / Sandoll)、SIL Open Font License 1.1。

ほとんどの名前は、頭の子音と最後の子音に同じ字母を置く規則的な形をしています。ㄱ・ㄷ・ㅅの3つだけ規則から外れていて、規則どおりなら기윽・디읃・시읏になるはずが기역・디귿・시옷になっています。この名前は최세진の훈몽자회(1527年)で決まったもので、漢字の音(음)では읃・윽・읏という読みを表せなかったため、ㄱには音が似ている「役(역)」を、ㄷとㅅにはそれぞれ意味(훈)が「끝(当時の発音で귿)」「옷」となる「末」「衣」という漢字を当てたことが原因です。ㄲㄸㅃㅆㅉの5つの濃音は、쌍기역・쌍디귿・쌍비읍・쌍시옷・쌍지읒のように「쌍+基本の名前」で作られていて、한글 맞춤법 제4항 붙임 1で決まっています。

母音の名前

10の基本母音は、名前がそのまま発音と同じです。

母音の名前
字母名前
ㅏ아
ㅑ야
ㅓ어
ㅕ여
ㅗ오
ㅛ요
ㅜ우
ㅠ유
ㅡ으
ㅣ이

ㅘㅙㅚ、ㅝㅞㅟ、ㅒㅖのような組み合わせ母音も、基本母音と同じように発音(와、왜、외など)がそのまま名前になります。ただ、口頭では「ㅐ」と「ㅔ」などの区別が難しいため、つづりを確認するときは「아と이の애」「오と아の와」のように成り立ちを説明して呼ぶこともあります。

辞書に並ぶ順番

辞書の見出し語は가나다순(가나다の順)と呼ばれる字母の順番で並びます。子音はㄱㄲㄴㄷㄸㄹㅁㅂㅃㅅㅆㅇㅈㅉㅊㅋㅌㅍㅎの19字、母音はㅏㅐㅑㅒㅓㅔㅕㅖㅗㅘㅙㅚㅛㅜㅝㅞㅟㅠㅡㅢㅣの21字の順で並びます(한글 맞춤법 제4항 붙임 2)。濃音や合成母音を基本字母と交ぜて並べるこの順番は1988年の한글 맞춤법で決まったもので、1933年の조선어학회「한글 마춤법 통일안」では濃音と合成母音を別枠にまとめて最後に置いていました。辞書の並び順自体、そう遠くない過去に変わっています。

日本語との違い

日本語のかな(あ、か、さ…)は、文字そのものが読み方で、別の名前を持ちません。ハングルの字母には、読み方とは別に歴史的に決まった名前があり、覚えないと辞書順や字母の説明を聞き取れません。英語のアルファベットで、Hを「エイチ」と呼ぶのに近い感覚です。

練習問題

  1. ㄱの名前は何ですか。
  2. 쌍시옷はどの字母の名前ですか。
  3. 辞書の並び順で、ㄲはㄱとㄴのどちらに近い位置にありますか。
答え
  1. 기역
  2. ㅆ
  3. ㄱ(ㄱの直後に来ます)

読みものの練習は読みもの一覧にあります。

参考にした資料

  1. 韓国語ってどんな言葉?(한국어)韓国語の特徴と、このサイトで最初に読む記事が分かります。
  2. 어と오の聞き分け(唇の丸め)오と違う어の口の形が分かり、聞き取りで2つを聞き分けられます。
  3. 애と에の統合(発音の合流)애と에を同じ音で読みながら、つづりを正しく書き分けられます。
  4. 入力方式(두벌식)ハングルの入力方式と、子音・母音のキー配置の覚え方が分かります。