-(으)ㄹ(未実現連体形)
2026年10月9日(更新:2026年10月18日)
- 文法
- TOPIK I 2級
-(으)ㄹは、これから起きることや、まだ決まっていないことを名詞にかける形で、未実現連体形といいます。動詞・形容詞・存在詞・指定詞のどれにも同じ形が付きます。日本語では「行く人」「多い日」のように現在形で訳されることが多く、-(으)ㄹ 거예요や-(으)ㄹ 수 있다/없다の-(으)ㄹもこの形です。TOPIK I(初級)の範囲です。
使う 場面
まだ起きていないことを、後ろの名詞の説明にします。意味は大きく3つあります。
| 意味 | 例 | 日本語 |
|---|---|---|
| 未来のこと | 내일 만날 친구 | 明日会う友達 |
| すべきこと | 오늘 할 숙제 | 今日やる(べき)宿題 |
| 推量 | 민수 씨가 할 말 | ミンスさんが言う(であろう)言葉 |
- 내일 만날 친구는 일본에서 왔어요.(明日会う友達は日本から来ました)
- 오늘 할 숙제가 많아요.(今日やる宿題がたくさんあります)
作り方
品詞に関係なく、語幹の最後にパッチムがなければ-ㄹ、あれば-을を付けます。ㄹ語幹は、ㄹが落ちた形に-ㄹを付けるので、語幹と同じ形になります。
| 品詞 | 元の形 | 付けた形 | 日本語 |
|---|---|---|---|
| 動詞(母音語幹) | 가다(行く) | 갈 | 行く〜 |
| 動詞(子音語幹) | 먹다(食べる) | 먹을 | 食べる〜 |
| 動詞(ㄹ語幹) | 살다(住む) | 살 | 住む〜 |
| 動詞(ㄹ語幹) | 만들다(作る) | 만들 | 作る〜 |
| ㄷ変則 | 듣다(聞く) | 들을 | 聞く〜 |
| ㅅ変則 | 짓다(建てる) | 지을 | 建てる〜 |
| ㅂ変則 | 돕다(手伝う) | 도울 | 手伝う〜 |
| 形容詞(母音語幹) | 크다(大きい) | 클 | 大きい〜 |
| 形容詞(子音語幹) | 좋다(よい) | 좋을 | よい〜 |
| 形容詞(ㄹ語幹) | 멀다(遠い) | 멀 | 遠い〜 |
| 存在詞 | 있다(ある・いる) | 있을 | ある〜・いる〜 |
| 存在詞 | 없다(ない・いない) | 없을 | ない〜・いない〜 |
| 指定詞 | 학생이다(学生だ) | 학생일 | 学生である〜 |
| 指定詞(否定) | 학생이 아니다(学生ではない) | 학생이 아닐 | 学生ではない〜 |
살다は살になります(誤った形살을は誤り)。ㄷ変則・ㅅ変則・ㅂ変則は、母音で始まる語尾の前で形が変わります。変わり方は不規則活用(変則)と同じです。
否定は、-지 않을か、前に안を置く안 -을です。
過去のことを推量するときは、過去の-았/었-の後ろに-을を付けて、어제 왔을 사람(昨日来たであろう人)のように言います。誤った形가겠을のように、推量の-겠-の後ろには付きません。
発音
-(으)ㄹの後ろに名詞が続くと、2語を続けて発音するので音が変わります。
| 起きること | 例 | 発音 |
|---|---|---|
| 濃音化 | 갈 곳(行く所) | [갈꼳] |
| 連音 | 먹을 음식(食べる物) | [머그름식] |
| ㄴの挿入と流音化 | 할 일(する事) | [할릴] |
平音(ㄱ・ㄷ・ㅂ・ㅅ・ㅈ)で始まる名詞が続くと、その平音は濃音になります。母音で始まる名詞が続くと連音し、이・야・여・요・유で始まる名詞では、ㄴの挿入が起きてさらにㄹの音に変わります。詳しい規則は発音の変化とㄴの挿入(ㄴ첨가)にあります。
現在連体形との 使い分け
未来のことは、-는でも言えます。両方使える場面では、まだ決まっていない、不確かなことには-(으)ㄹ、決まっている、確かなことには-는を使うのがふつうです。
| 形 | 例 | 気持ち |
|---|---|---|
| -(으)ㄹ | 내년에 일할 회사를 찾고 있어요. | まだ決まっていない(来年働く会社を探しています) |
| -는 | 내년에 일하는 회사는 서울에 있어요. | 決まっている(来年働く会社はソウルにあります) |
때の 前の-(으)ㄹ
때(とき)は、未実現連体形しか取りません。「行くとき」は갈 때で、誤った形가는 때は誤りです。때の前にある-(으)ㄹは、意味の上では現在を表します。
過去の「〜したとき」は、-았/었-の後ろに-을を付けた-았/었을 때で言います。
| 日本語 | 韓国語 |
|---|---|
| 韓国に行くとき | 한국에 갈 때 |
| 韓国に行ったとき | 한국에 갔을 때 |
日本語との 違い
日本語は「行く人」のように、現在のことも未来のことも同じ形です。韓国語は、今していることや決まっていることは-는、まだ起きていないことや確かでないことは-(으)ㄹと使い分けます。
また、日本語の日常の言葉では「言うであろう人」「するべき仕事」のような言い方をあまりしないので、-(으)ㄹの推量や義務の意味は、現在形の「言う人」「する仕事」に訳されることが多くなります。訳だけで形を選ぶと、-는を選んでしまいやすいところです。まだ起きていないかどうかを基準にします。
形容詞の-(으)ㄹは、現在の状態を表す-(으)ㄴとは違い、「〜であろう」という推量の意味になります。
例文
- 주말에 같이 볼 영화를 골라요.(週末に一緒に見る映画を選びます)
- 저녁에 먹을 음식을 사러 시장에 가요.(夕食に食べるものを買いに市場に行きます)
- 일이 많을 때는 쉴 시간이 없어요.(仕事が多いときは休む時間がありません)
- 민수 씨가 할 말은 안 들어도 알아요.(ミンスさんが言うであろうことは聞かなくても分かります)
- 한국에 갈 때 이 가방을 가져갈 거예요.(韓国に行くとき、このかばんを持っていくつもりです)
練習問題
- ( )に-(으)ㄹの形を入れてください。내일 학교에서( ) 책을 가져오세요.(읽다)
- ㄹ語幹に気を付けて( )に入れてください。이사 가서( ) 집을 찾고 있어요.(살다)
- 韓国語にしてください。「明日着る服がありません」
答え
- 읽을(パッチムのある읽다には-을)
- 살(ㄹ語幹はㄹが落ちた形に-ㄹが付き、語幹と同じ形になります)
- 내일 입을 옷이 없어요.
-(으)ㄹ が出てくる文は読みもの一覧にあります。
参考に した 資料
- 未実現連体形という呼び方・形の作り方・発音・意味・때との関係: NHKラジオ『まいにちハングル講座』2026年9月号 第106段(pp.38–41、2026-10-09参照)
- 級の所属・変則・否定・過去の推量と-겠-との関係: 国立国語院 한국어교수학습샘터「-을2」、「-을 때」(2026-10-09閲覧)
- 推量・予定・可能性・義務の意味、-았/었을: 東京外国語大学 言語モジュール 朝鮮語 文法モジュール「Ⅱ-ㄹ」(2026-10-09閲覧)